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わたしは光をにぎっている

2019 日本|96分 Color
第41回モスクワ国際映画祭Around World部門
第21回台北映画祭アジアプリズム部門
第2回海南島国際映画祭
おおさかシネマフェスティバル2019主演女優賞・新人監督賞

「閉店します」の貼り紙、一夜で壊される建物、路地から消える子どもたちの声−−− 今、日本は発展や再開発の名のもとに、大きく変わろうとしている。<失われてゆくもの>を、感謝を込めて丁寧に送り出すことで、前へ進もうとする主人公は、現代に生きる私たちに大切なものが終わる時にどう向き合うかを、まっすぐな瞳で伝えてくれる。

澪を演じるのは、TBS日曜劇場「この世界の片隅に」の情感あふれる演技で存在感を放った松本穂香。本作では分身のような役で、どこまでも透明な美しい光となって、風景に溶け込む。共演は渡辺大知、徳永えり、吉村界人、忍成修吾ら若手実力派と、光石研、樫山文枝ら日本映画のオーソリティーたち。主題歌は、伸びやかな歌声が心に波紋を広げるカネコアヤノの「光の方へ」。

亡き両親に代わって育ててくれた祖母・久仁子の入院を機に東京へ出てくることになった澪。都会の空気に馴染めないでいたが「目の前のできることから、ひとつずつ」という久仁子の言葉をきっかけに、居候先の銭湯を手伝うようになる。昔ながらの商店街の人たちとの交流も生まれ、都会の暮らしの中に喜びを見出し始めたある日、その場所が区画整理によりもうすぐなくなることを聞かされる。その事実に戸惑いながらも澪は、「しゃんと終わらせる」決意をするー。

製作:WIT STUDIO
配給:Phantom Film
制作:Tokyo New Cinema
チーフプロデューサー:和田丈嗣
プロデューサー:藤村駿、木ノ内輝
アシスタントプロデューサー:新井悠真
ラインプロデューサー:仙田麻子
制作担当:三吉優也
共同脚本:末木はるみ、佐近圭太郎
音楽:加藤久貴
主題歌:カネコアヤノ
撮影:平野礼
照明:稲葉俊充
録音:伊豆田廉明
美術:安藤秀敏、菊地実幸
メイク:菅原美和子
衣装:田口慧
スチール:阿部裕介
編集:伊東航平
効果:柴崎憲治
助監督:石井将、角屋拓海
監督補佐:佐近圭太郎
監督・脚本:中川龍太郎

松本穂香/渡辺大知/徳永えり/吉村界人/忍成修吾/宮本和武/デレべ/松本妃代/小川あん/小林萌夏/小川友子/光石研/樫山文枝

公式サイト:http://phantom-film.com/watashi_hikari/