News

『わたしの見ている世界が全て』トークショーレポート

2023年5月20日(土)、シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて『わたしの見ている世界が全て』の上映・トークショーが行われました。

佐近圭太郎監督と原案を担当した中川龍太郎が登壇し、作品の制作秘話やお互いの作品について語り合いました。

この作品が作られることになった経緯について、佐近監督は「もともとは中川監督が散歩中に今回のメイン舞台であるフードセンター日吉を見つけたが、自分の中に家族ものの映画をやってみたいという思いがあったため、自分にやらせてくださいと中川監督にお願いした」と語った。

中川監督は、制作時の思い出として「佐近監督の力量を知っていたので僕が作るより良くなるのではないかと思っていたが、原案を90分にした脚本はあっさりしすぎていて、佐近監督のもっと強い思いが必要だと感じた。そこで、ヒロインの末娘を僕みたいなやつにすれば、僕への相当な怒りを持っているはずの佐近監督の憎しみが入って、面白くなるんじゃないかとアドバイスした」という裏話を述べた。

制作秘話についてのトークを繰り広げた後には、話題は〈映画的なショット〉に関する話に広がった。

佐近監督は「『走れ、絶望に追いつかれない速さで』で、薫がビルの屋上で飛ぶようなお芝居をするシーンのように、作品を思い出した時に映像がパッと思い浮かぶことが中川監督の映画では多いと思っている。そういった、心が持っていかれるエモーショナルさや登場人物の身体的な魅力が発露しているような映画を撮ってみたい」と語り、中川監督の映画に登場する〈映画的なショット〉についての憧れを述べた。

それに対して中川監督は「〈映画的なショット〉というのは学生時代から10年ぐらい悩んできて、見解の違いで居酒屋でいろんな人と喧嘩してきた」と笑いながら話し、「『わたしの見ている世界がすべて』はバストショットを丁寧に積み重ねていくが、最後の最後に空っぽになった店を引き画で見せることで、登場人物たちの失ったものの大きさを表現している。動きがあれば映画的という単純なものではなく、ある瞬間を際立って見せるための文脈の積み重ねもまた映画表現におけるショットの楽しさや豊かさなのではないだろうか」と語り、佐近監督の作品の内容も交えながら、映画の表現についての自身の考えを語った。

最後に、佐近監督は「SNSでいいことだけでなく、思ったことをそのまま書いてください」とコメントし、中川監督は「舞台挨拶の時に僕もそう言っていたけど、いざ書かれるとムッとする」と返すと会場全体は笑いに包まれ、トークショーは幕を閉じた。

スタッフ

映画『わたしの見ている世界が全て』トークショーに登壇決定!

中川龍太郎が原案を担当した、佐近圭太郎監督作『わたしの見ている世界が全て』のトークショーに中川龍太郎が登壇します。
旧知の仲である2人のトークショーをぜひお楽しみください。

【日時】
2023年5月20日(土)
13:45〜15:07 映画上映
15:10〜15:30 トークショー

【場所】
シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』

【購入ページ】
https://k2-cinema.com/event/title/239
※13:45〜の回の上映チケットをご購入ください

【作品紹介】

『わたしの見ている世界が全て』

個⼈主義へのささやかな挑戦を描いた社会⾵刺エンタテイメント!

INTRODUCTION

主演は『アイスと⾬⾳』の森⽥想。その他にも、中村映⾥⼦(『愛の渦』)、中崎敏(『ワンダーウォール劇場版』)、熊野善啓(『四⽉の永い夢』)、松浦祐也(『岬の兄妹』)、川瀬陽太(『激怒』)、カトウシンスケ(『ケンとカズ』)、⼩林リュージュ(『⾛れ、絶望に追いつかれない速さで』)、新⾕ゆづみ(『⿇希のいる世界』)、三村和敬、堀春菜など、⽇本映画の実⼒派が集結! 森⽥想は本作にて、マドリード国際映画祭主演⼥優賞(外国映画部⾨)を受賞した。

監督は、TAMA NEW WAVE映画祭特別賞・主演男優賞(池松壮亮主演短編『家族の⾵景』)、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭・ショートショートフィルムフェスティバル(短編『⼥優川上奈々美』)⼊選など多数の受賞歴がある新鋭・佐近圭太郎監督。2022年にはEXILE / 三代⽬J Soul Brothers from EXILE TRIBEの⼩林直⼰主演ドラマ『アイの先にあるもの』の監督を務め、前作『東京バタフライ』に続く⻑編⼆作⽬となる。

STORY

熊野遥風は、家族と価値観が合わず、大学進学を機に実家を飛び出し、ベンチャー企業で活躍していた。しかし、目標達成のためには手段を選ばない性格が災いし、パワハラを理由に退職に追い込まれる。復讐心に燃える遥風は、自ら事業を立ち上げて見返そうとするが、資金の工面に苦戦。母の訃報をきっかけに実家に戻った遥風は、3兄弟に実家を売って現金化することを提案する。興味のない姉と、断固反対する兄と弟。野望に燃える遥風は、家族を実家から追い出すため、「家族自立化計画」を始める―。

スタッフ

《新作情報》『haru take X』がTOKYO MXにて放送決定!

中川龍太郎が監督・脚本を手がけた新作短編『haru take X』が、TOKYO MXにて5月9日23時30分から放送されます。

エムキャス(https://web.mcas.jp/sp.html)にて1週間の無料見逃し配信もありますので、ぜひご覧ください。

放送・作品概要

【作品名】
『haru take X』

【放送局】
TOKYO MX 1

【放送日時】
5月9日(火) 23時30分より
※放送後、エムキャス(https://web.mcas.jp/sp.html)にて1週間無料見逃し配信。

【STORY】
4月1日。
何かが変わる日。
嘘をついていい日。
桜の樹の下を歩く少女がいる。
少女は1人、街を彷徨う。
もう1人の「自分」との出会い。
心休まる祖父との時間。
どこか「ヘン」な人々との交流。
そして、お別れの時。
不思議な旅の末に、少女が見つけるものとは。

スタッフ

《新作情報》『イカロス ⽚⽻の街』がU-NEXTにて好評配信中!

中川⿓太郎が3作⽬「⼗年と永遠」の監督・脚本を⼿がけた映画『イカロス ⽚⽻の街』がU-NEXTにて好評配信中です。
ぜひご覧ください。

『イカロス ⽚⽻の街 inspired by Hata Motohiroʼs “イカロス”』

秦 基博「イカロス」からインスピレーションを受けた喪失と再⽣を描く物語を3⼈の映画監督の完全オリジナル脚本によって映画化。
秦 基博の出⾝地でもある横浜を舞台に、様々な形の喪失と再⽣を描く。

「⼗年と永遠」

数学教師の純葉に淡い恋⼼を寄せる⽣徒・中⾥。
解答⽤紙の裏に詩を綴ったり詩集を渡すなどして、想いを伝える。
しかし純葉の⼼には⼗年前に亡くなった恋⼈の存在があった。
中⾥の存在によって純葉の⼼は動き出すのか…?

作品ページ:https://www.video.unext.jp/po/icarus

スタッフ

新作の長編映画がクランクアップしました

これから編集……というところですが、4月10日,11日にENBUゼミナールさんでワークショップをさせていただくことになりました。およそ6年ぶりくらいのWSになります。これまでもお声がけはあったのですが、なかなか気持ちが向きませんでした。それが、どういう風の吹き回しか、今年に入って、やってみたくなりました。

自分自身、新しいことに挑戦する気持ちで取り組もうと思いますので、興味がある方はぜひ応募してみてください。

下記が告知文章とENBUゼミナールの申し込みフォームになります。

演じるという営みは、自分と外の世界を繋げる窓のようなものなのではないでしょうか。
何かを感じとり、それを表現すること。すなわち、外側の世界から何かを受け取り、それを外側に返すこと。
その営みを通して新しい自分自身と世界との関わり方を共に掴んでいけましたら幸いです。
演技のレッスンというよりも、何か一緒に作品を作ることを目標とした、共に語り合いながら、それぞれに物語を作っていけるような場を生み出せたら幸いです。
一風変わったワークショップになるかもしれませんが、その時間や場所自体も一緒に作っていきましょう!

https://enbuzemi.co.jp/workshop/nakagawa/

中川龍太郎

ご挨拶

初めまして、中川龍太郎です。

職業としては映画を中心に映像作品の監督と脚本を手掛けております。時折、文章を書くこともあります。

2009年に学生団体として立ち上げ、2014年に現代表の木ノ内輝さんが株式会社とした後もお世話になってきたTokyo New Cinema(以下、TNC)から、独立することになりました。

今後、それぞれの進むべき道筋に違いが出てきたことが一つの分岐点となりました。
とはいえ、これまでと変わらず、TNCの仲間たちとは親しくしており、慣れ親しんだ町田のオフィスには度々顔を出しております。TNCともども、変わらぬ応援をしていただけましたら幸いです。

自分へのお仕事の依頼や問い合わせなどは基本的にこちらの問い合わせフォームにご連絡いただけたら幸いです

中川龍太郎